(仮訳)カリフォルニアにおいてコナラ属植物と外生菌根関係にある新種Gymnomyces xerophilus
Smith, ME. et al., 2006. Gymnomyces xerophilus sp. nov. (sequestrate Russulaceae), an ectomycorrhizal associate of Quercus in California. Mycological Research. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S095375620600116X [Accessed June 30, 2019] 【R3-06359】2019/6/30投稿

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3行まとめ

米国カリフォルニア州においてコナラ属植物と外生菌根を形成していた地下生菌の一種を検討し、Gymnomyces xerophilusとして新種記載した。
本種はグレバが橙黄色で、担子胞子が球形~類球形の網目状、シスチジアを欠き、外皮、実質、子実下層の膨大した細胞が密集せず散在している点、球状細胞が小型であることなどで特徴づけられた。
コナラ属植物を宿主とするGymnomyces属菌の検索表を掲載した。
USA, California, Yuba County, UC Sierra Foothill Research and Extension Center, Koch Natural Area

(新種)

Gymnomyces xerophilus M.E. Sm. & Trappe
語源…好乾性の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gymnomyces abietis
肉眼的形態が類似している
本種と異なりコナラ属ではなくモミ属植物を宿主とする
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり外皮の上表皮が良好に発達した毛状被である
Gymnomyces redolens
広葉樹と外生菌根を形成する
担子胞子が黄橙色
担子胞子の装飾が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なりコナラ属ではなくナンキョクブナ属植物などを宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula romellii
同じブナ科植物と外生菌根を形成する
担子胞子の装飾が類似している
外皮の構造が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なりコナラ属ではなくブナ属植物などを宿主とする
本種と異なり子実体がシクエストレート型ではなくハラタケ型である
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Russula aurata
同じブナ科植物と外生菌根を形成する
担子胞子の装飾が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なりコナラ属ではなくブナ属植物などを宿主とする
本種と異なり子実体がシクエストレート型ではなくハラタケ型である
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystangium theodoroui
広葉樹と外生菌根を形成する
担子胞子が黄橙色
担子胞子の装飾が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される